2026/09/05 23:58

「コーヒー豆にはどんな種類があるの?」

「ブラジルやエチオピア、マンデリンって何が違うの?」

「浅煎りと深煎りでは、なぜ味が変わるの?」

コーヒー豆を選ぼうとすると、産地、品種、精製方法、焙煎度など、さまざまな言葉が出てきます。

しかも、同じコーヒー豆でも、焙煎や精製方法が変わるだけで味わいは大きく変化します。

実は「コーヒー豆の種類」という言葉だけでは、ひとつの分類方法を指しているわけではありません。

コーヒー豆は、

  • どこで育ったか

  • どんな品種か

  • どのように精製されたか

  • どのように焙煎されたか

といった複数の要素によって個性が決まります。

この記事では、自家焙煎店Cafe Yellow Angelが、コーヒー豆の種類についてできるだけ整理して解説します。

「コーヒー豆って、こんなに違うんだ」

そんな発見をしてもらえたら嬉しいです。


コーヒー豆の種類は、どうやって決まる?

まず覚えておきたいのは、コーヒー豆の種類を考えるときには、いくつかの視点があるということです。

代表的なのは次の4つです。

1. 産地

どこの国・地域で育ったコーヒーなのか。

2. 品種

どんなコーヒーの品種なのか。

3. 精製方法

収穫したコーヒーチェリーから、どのように生豆を取り出したのか。

4. 焙煎

生豆にどの程度熱を加え、どこまで焙煎したのか。

この4つを知ると、コーヒー豆の違いがかなり理解しやすくなります。


1. コーヒー豆は「産地」によって味が変わる

コーヒー豆を選ぶとき、最もわかりやすい違いのひとつが産地です。

コーヒーは主に赤道周辺の「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培されています。

代表的な産地には、

  • ブラジル

  • コロンビア

  • グアテマラ

  • コスタリカ

  • エチオピア

  • インドネシア

  • ケニア

などがあります。

もちろん「ブラジルだから必ずこの味」というほど単純ではありません。

同じ国でも、地域、標高、品種、精製方法などによって味は変わります。

それでも、産地ごとに傾向を知っておくと、コーヒー選びが一気に楽になります。


ブラジルのコーヒー豆

ブラジルは世界最大のコーヒー生産国として知られています。

ナッツのような香ばしさや、チョコレートを思わせる甘み、バランスの良い味わいを持つコーヒーが多く、ブレンドのベースとしても活躍します。

Cafe Yellow Angelでも、ブラジル産のコーヒーを取り扱っています。

中でも特徴的なのが、ブラジル・サントスのピーベリーです。

ナッツのような香ばしさとスパイスを思わせる奥深い香味、しっかりしたコクと濃厚な味わいを楽しめます。


グアテマラのコーヒー豆

グアテマラは、中米を代表するコーヒー産地のひとつです。

標高の高い地域で栽培されるものも多く、甘みや酸味、香りのバランスが魅力です。

グアテマラといっても地域によって個性が異なります。

そのため、「グアテマラ=この味」と決めつけるのではなく、農園や地域、精製方法まで見ると、さらにコーヒーの面白さが見えてきます。


コスタリカのコーヒー豆

コスタリカも、中米を代表するスペシャルティコーヒー産地です。

Cafe Yellow Angelで取り扱っているコスタリカ タラス ハニーは、標高1,600〜1,700mのタラス地区で育ったコーヒー。

ハニープロセスによるやさしい甘みと、柑橘を思わせる爽やかな酸味、透明感のある後味が特徴です。

「苦いコーヒーより、爽やかで明るいコーヒーが好き」という方には、ぜひ試してほしいタイプです。


エチオピアのコーヒー豆

エチオピアは、コーヒーの個性を楽しみたい方にとって非常に魅力的な産地です。

フローラルな香りや、ベリー、柑橘などの果実を思わせる風味を持つコーヒーも多く、一般的な「苦くて香ばしいコーヒー」とは違った印象を受けることがあります。

Cafe Yellow Angelでもエチオピア産のコーヒーを取り扱っています。

特にゲイシャなどは、香りの華やかさを楽しみたい方におすすめです。


インドネシアのコーヒー豆

インドネシアの代表的なコーヒーといえば、マンデリンです。

特にスマトラ島で生産されるマンデリンは、独特の香味と重厚感のある味わいで知られています。

Cafe Yellow AngelのマンデリンG1も、豊かでなめらかなコクと重厚感のある味わいが特徴。

「酸味よりもコクや苦味が好き」

という方には、非常に選びやすいコーヒーです。


2. 「品種」もコーヒー豆の個性を左右する

産地だけでなく、コーヒーの「品種」も重要です。

コーヒーにはさまざまな品種があります。

代表的なものとして、

  • ティピカ

  • ブルボン

  • カトゥーラ

  • カトゥアイ

  • ゲイシャ

などがあります。

同じ国で育ったコーヒーでも、品種が違えば風味や香りに違いが出ます。

特に有名なのがゲイシャ種です。


ゲイシャ種とは?

ゲイシャは、近年スペシャルティコーヒーの世界で非常に注目されている品種のひとつです。

華やかなフローラル系の香りや、果実を思わせる風味が特徴として現れることがあります。

Cafe Yellow Angelでもエチオピア・カッファ地方のゲイシャを取り扱っています。

「コーヒーは苦い飲み物」というイメージを持っている方ほど、その香りや味わいに驚くかもしれません。

コーヒーの世界を少し深く知りたいなら、一度は試してみてほしいタイプです。


3. 精製方法によってもコーヒー豆の味は変わる

コーヒー豆の種類を理解するうえで、意外と重要なのが「精製方法」です。

コーヒー豆は、コーヒーチェリーという果実の種子です。

収穫した後、そのままでは焙煎できません。

果肉などを取り除いて生豆にする必要があります。

この工程を「精製」と呼びます。

代表的な精製方法には、

  • ウォッシュド

  • ナチュラル

  • ハニー

  • スマトラ式

などがあります。

そして、この違いがコーヒーの風味にも影響します。


ウォッシュド精製

ウォッシュドは、コーヒーチェリーの果肉などを取り除き、水を使って生豆をきれいに仕上げる方法です。

一般的に、クリーンで透明感のある味わいになりやすいのが特徴です。

豆本来の産地や品種の個性を感じやすいコーヒーも多くあります。


ナチュラル精製

ナチュラルは、コーヒーチェリーの果実を残した状態で乾燥させ、その後に果肉などを取り除く方法です。

果実由来の風味が感じられやすく、甘みやフルーティーな香りが印象的なコーヒーになることがあります。

華やかな香りや果実感のあるコーヒーが好きな方は、ナチュラル精製にも注目してみてください。


ハニー精製

ハニー精製は、果肉を除去したあと、粘液質の一部を残した状態で乾燥させる方法です。

ウォッシュドとナチュラルの中間的な特徴を持つものもあり、甘みとクリーンさのバランスを楽しめることがあります。

Cafe Yellow Angelのコスタリカ タラス ハニーも、このハニープロセスによるコーヒーです。


スマトラ式

インドネシアのコーヒーで特徴的なのがスマトラ式です。

マンデリンなどでよく知られている精製方法で、独特の香味や重厚感につながります。

「マンデリンは他のコーヒーとちょっと違う」

と感じる理由のひとつが、この精製方法にもあります。


4. 焙煎度によってコーヒー豆の味は大きく変わる

コーヒー豆を選ぶとき、もうひとつ非常に重要なのが焙煎度です。

生豆は、そのままでは私たちが普段飲んでいるコーヒーの味にはなりません。

熱を加えて焙煎することで、香りや苦味、酸味、甘み、コクなどが生まれてきます。

一般的には、

  • 浅煎り

  • 中煎り

  • 深煎り

というように分類されます。


浅煎りのコーヒー

浅煎りでは、豆が持つ酸味や香り、果実感などを楽しみやすくなります。

特にスペシャルティコーヒーでは、

  • 柑橘

  • ベリー

  • トロピカルフルーツ

などを思わせる風味が表現されることがあります。

「苦いコーヒーが苦手」

という方でも、浅煎りのコーヒーを飲むと印象が変わることがあります。


中煎りのコーヒー

中煎りは、酸味と苦味のバランスを取りやすい焙煎度です。

産地や豆の個性を感じながら、比較的飲みやすいコーヒーを楽しめます。

「酸味も苦味も極端なのは苦手」

という方は、中煎り付近から試してみるのもおすすめです。


深煎りのコーヒー

深煎りになるほど、一般的には苦味や香ばしさ、コクが強くなっていきます。

チョコレートやナッツ、カラメルのような印象を楽しめることもあります。

ミルクとの相性が良いコーヒーを探している場合にも、深煎りは候補になります。

ただし、

「深煎り=ただ苦い」

というわけではありません。

良い深煎りは、苦味の中にも甘みや香ばしさ、余韻があります。

ここは焙煎士として、ぜひ知っておいてほしいところです。


コーヒー豆は「産地×品種×精製×焙煎」で考えると面白い

ここまで説明すると、コーヒー豆の種類がかなり複雑に感じるかもしれません。

でも、難しく考えなくて大丈夫です。

たとえば、

エチオピア × ゲイシャ × ナチュラル × 浅めの焙煎

なら、

「華やかな香りや果実感を楽しめそう」

と想像できます。

一方で、

インドネシア × マンデリン × スマトラ式 × 深めの焙煎

なら、

「重厚なコクや香ばしさを楽しめそう」

と考えられます。

同じ「コーヒー」でも、これだけ違う方向性を作れる。

これがコーヒーの面白さです。


コーヒー豆の種類を味わいから選ぶなら?

専門用語を全部覚える必要はありません。

まずは「どんな味が好きか」で選んでみましょう。

好み試してみたいタイプ
苦味・コク マンデリン、深煎り
香ばしさ  ブラジル、深煎り
爽やかな酸味 コスタリカなど中南米
フルーティー エチオピア、ナチュラル
華やかな香り  ゲイシャ
バランス重視 ブレンド、中煎り

これだけでも、豆選びの方向性はかなり絞れます。


Cafe Yellow Angelでは、いろいろな「種類」のコーヒーを楽しめます

Cafe Yellow Angelでは、単に「コーヒー豆を販売する」のではなく、さまざまなコーヒーの個性を楽しんでもらえるよう、産地や味わいの異なる豆を取り扱っています。

たとえば、

毎日の一杯に

マイルドな苦みと香りのブレンド

ブラジル、エチオピア、ペルーなどをバランスよくブレンド。

ナッツのような香ばしさ、甘いアロマ、深いコク、心地よい苦味を楽しめます。


コクのあるコーヒーなら

マンデリン G1

豊かでなめらかなコクと重厚感。

しっかりした味わいのコーヒーが好きな方におすすめです。


爽やかなコーヒーなら

コスタリカ タラス ハニー

柑橘を思わせる爽やかな酸味と、ハニープロセスによる甘み。

すっきりした味わいを楽しみたい方に向いています。


華やかなコーヒーなら

ゲイシャ

フローラルな香りと果実感。

いつものコーヒーとは違う、特別な一杯を楽しみたい方におすすめです。


香ばしく濃厚なコーヒーなら

ブラジル・サントス ピーベリー

ナッツのような香ばしさと奥深い香味、しっかりしたコクを楽しめます。


コーヒー豆の種類が多すぎて選べないときは?

ここまで読んで、

「種類が多すぎて、逆に選べなくなった」

という方もいるかもしれません。

コーヒーの世界、親切なのか不親切なのかわからない瞬間があります。

そんなときは、最初から完璧な豆を選ぼうとしなくて大丈夫です。

おすすめは飲み比べること

たとえば、

  • 苦味・コクのあるコーヒー

  • 爽やかな酸味のコーヒー

  • フルーティーなコーヒー

  • バランスの良いブレンド

を実際に飲み比べてみます。

すると、

「自分は苦味より酸味が好きだった」

「香りの強いコーヒーが好き」

「やっぱりコクのある深い味が落ち着く」

というように、自分の好みが見えてきます。

コーヒー豆選びは、知識を詰め込むより、実際に飲んでみるほうが早いこともあります。


コーヒー豆の種類を知ると、コーヒーはもっと面白くなる

コーヒー豆は、単純に「ブラジル」「エチオピア」と分類するだけではありません。

産地

品種

精製方法

焙煎度

これらが組み合わさることで、一杯のコーヒーの個性が生まれます。

だからこそ、同じ「コーヒー」という飲み物でも、まったく違う香りや味わいを楽しめるのです。

そして、コーヒーを知れば知るほど、

「次はこの豆を飲んでみたい」

「同じ産地でも違う精製方法を試してみたい」

「浅煎りと深煎りを飲み比べてみたい」

という楽しみ方ができるようになります。


まとめ|コーヒー豆の種類を知って、自分の好きな味を探そう

コーヒー豆の種類を見るときは、まず次の4つを覚えておきましょう。

産地

どこで育ったコーヒーなのか。

品種

どんな品種のコーヒーなのか。

精製方法

収穫後にどのように生豆にしたのか。

焙煎度

どの程度まで熱を加えて焙煎したのか。

これらの違いによって、コーヒーの香りや酸味、苦味、甘み、コク、余韻などが変わります。

最初からすべてを覚える必要はありません。

まずは、

「自分はどんなコーヒーが好きなのか」

を探してみてください。

苦味が好きなのか。

酸味が好きなのか。

甘みが好きなのか。

香りが好きなのか。

そこがわかると、コーヒー豆選びは一気に楽しくなります。

Cafe Yellow Angelでは、産地や精製方法、味わいの異なる自家焙煎コーヒーをご用意しています。

一種類だけに決めるのではなく、ぜひいろいろなコーヒーを飲み比べてみてください。

知れば知るほど、飲むたびに発見がある。

それがコーヒーの面白さです。